オタクじゃないもん!

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妄想キャリブレーション活動終了の話


10月8日の夕方に公式から発表された妄キャリの活動終了の発表

突然の発表に同じディアステのアイドルやファンに動揺が走っている。

僕もツイッターで最初に知った時はえっ?と驚きましたが

すぐに冷静になり、この発表がついに来てしまったか。と言う感じでした

何故なら、妄キャリは今年か来年には終了すると予想をしていたからです。

これは僕だけではなく、多くのファンも予想していたと思います。

(なお、公式では解散や卒業ではなく活動終了と発表していますので

当ブログでも活動終了として話を致します)

 

そう考えるに至った根拠があります。

まず2018年に入って妄キャリの活動が殆ど無かったからです。

去年の4月から妄キャリは47都道府県全国ツアーを開催し

1年かけて全国を廻ってライブをした。

そして3月にはメジャー1stアルバムも出て、妄キャリはまだいけると思っていた。

ところが全国ツアー後は次のライブの予定が無く

夏フェスまでライブが無い状態だった。

そしてアルバム以降、新曲も出なくなっていた

そもそもシングルも2017年5月の桜色ダイアリーから出ておらず

そこからアルバムが出るのは10ヶ月後、

明らかに新曲を出すペースが遅くなっていた。

 

今年の9、10月はディアステのCDラッシュ

でんぱのプレシャスサマー、ベボガ!のビマベや

虹コン、CYNHN、寺嶋由芙と毎週新曲が出る

シンセカイセンは初全国流通CDが出て

アークジュエルと共同のChu☆Oh!DollyもCDを出す。

CDラッシュの中で唯一妄キャリだけCDが出ない、これは不自然だろう

 

CDが出ない影響はここにも出ていた

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秋葉原ディアステージでは所属アイドルの看板を掲げていて

新曲が出た時に変更される。写真は春頃で

でんぱはおやすみポラリスで妄キャリは妄想道中の看板

この看板は今まででんぱと妄キャリの看板が飾られていた。

 

そして現在の看板

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でんぱはプレシャスサマーだが、妄キャリの代わりに

CYNHNとシンセカイセンが飾られている

CYNHNとシンセカは看板になるのは初。

妄キャリの看板が後輩グループに変わられた事で衝撃を受けたファンもいる

 

他にも2015年から3年続いていた、ディアステ主催の東京アイドル大運動会が

今年は開催されなかった事もある

このイベントは東京五輪に向けたアイドルのスポーツイベントで

高瀬氏は東京五輪までは毎年続けたいと言っていたが今年は無かった

大運動会は元々「妄想大運動会」と言う名前で妄キャリが主役のイベントだった

秋葉原の体育会系と言われる妄キャリにとってはうってつけのイベント

大運動会最大の特徴はヲタクもアスリートとしてアイドルと一緒に参加出来る点

参加費は保険代も込で約1万円とお高いが、

長くアイドルといられる事を考えれば安いもの

更にニコ生で全編中継もあったから、本当に神イベントで

今年も楽しみにしていたんですけどね。

今年開催されなかったのは予算の問題もあったのだろうけど

妄キャリの活動終了が決まっていてそれどころじゃなかったのかもしれない

 

後はクリスマスに開催される聖なるディアステージ

ディアステ所属のグループが殆ど出演するイベントだが

実は第一報では妄キャリの名前が無かった。

まさか年内終了か?と思われていたが

その後、改めて妄キャリとニァピンの参加が発表された。

もしかしたら12月末にラストライブも考えていたのかもしれない

それで発表が遅れたのでしょう。

 

長々と書いたが、要するに今年の妄キャリの活動が消極的過ぎて

でんぱや虹コンに比べて明らかにプッシュが弱くなっていた

それで終了が近いのでは?と予想されていた

 

ただ妄キャリは女性芸能人のèスポーツイベント、通称EQリーグに

DS☆ゲーム部にメインとして参加している

DS☆ゲーム部のHPには妄キャリを中心としたディアステ所属のゲーマーアイドルが集結!と書かれている

なので大会が終わるまでは持たせるのでは?と思ったのですが

公式によると10月からの本開催が、2019年に1月に変更したらしいが

2月23日にラストライブだと大会参加は難しい

そうなるとメンバーチェンジか、或いは参加辞退もありえる

 

公式ブログによると全国ツアーを終えた4月にメンバーと今後の活動を話し合い

一人一人が自分とグループの未来を真剣に考えた結果活動終了という選択をした

と書かれている。

メンバーが活動終了を選んだと言う事で、ベボガ!の解散理由もこう書かれていた

メンバーの選択なら仕方がないのだが、これは表向きの理由

結論から言うと本音は売れる見込みが無くなったから

費用対効果が得られなくなったからだろう。

 

推測ですが活動終了は春にはもう決まっていて

夏フェス前に発表する予定だったんじゃないかと思います。

嫌な言い方ですがそれで夏フェスで客足を増やす作戦も出来た 

しかし、ベボガ!のラストライブが先に決まり

ベボガ!に集中させる必要があったので、ベボガを終えた後で

発表を10月にしたのでは無いかと思う。

 

妄キャリは2016年にメジャー化するも、

CDの売上は微妙でメジャー後はライブの動員数も減っていた。

47都道府県全国ツアーも100~200の箱だったが、埋まった会場も少なく

妄想道中もオリコン19位と微妙な数字

一方で1年間活動休止をしてメンバーも変わったでんぱ組は

離れたファンも多いが、それでも新体制後のCDは売れているのだ

あまりにも差がありすぎる。

しかし、妄キャリは元々人気がないグループでは無い。

 

 

妄キャリの歴史

妄想キャリブレーションは2013年に結成

ディアステがでんぱ組の次に結成したグループで

当初はでんぱ組の妹分として売りだしていた。

妄キャリのコンセプトは「乙女の妄想無限大、恋したくなるアイドル」で

乙女の恋愛ソングがメイン。正統派アイドルとして売ろうとしていた

妄キャリがブレイクしたきっかけとなったのは

2014年の悲しみキャリブレーション

この曲は妄キャリの代表曲と言われる程の名曲で、これで知名度が一気に上がり

新メンバーの雨宮伊織と水城夢子の加入の6人体制で盤石となった。

インディーズ時代の妄キャリ楽曲は利根川貴之氏が中心の

Wicky.Recordingsが手がけていて

これが妄キャリとベストマッチしていた

悲キャリ以降も魔法のジュース、幻想恋花火と名曲が続いていき

妄想族(ファンの名称)も増えていき

2016年元日のZepp tokyoのライブで最高潮に達していた

この日はメジャーデビューも発表され

妄キャリは今後大躍進すると誰もが思っていた。

だが、その後の妄キャリはファンが望まない悪い方向へと進んでいった。

何度見ても素晴らしい曲とMVです。伊織ちゃんのカットが少ないのだけが残念です

 

妄キャリが失速した理由はソニーミュージックのメジャー化のせい

というのが妄想族の間では定説となっている。

実際メジャー1発目の曲が「ちちんぷいぷい」と言う微妙な曲

ソニー側からEDMで行きましょうと言われて出来た微妙なEDMだった

僕は何度もライブで見てCDで何百回も曲を聴いたけど未だに好きになれない曲です。

デューク更家をパロった振り付けもダサいし

そもそもタイトルの「ちちんぷいぷい」もメンバーが言うだけで曲と殆ど関係がない

私立恵比寿中学のちちんぷいは名曲だと言うのに!(関係ない)

こんな曲をメジャー1発目にして売ろうと思った

どなたかは存じ上げないが、ソニーの担当は無能としか言いようがない

衣装も今までのような色分け衣装から、カジュアルな衣装に変更されたが

秋葉のオタク娘を無理矢理渋谷風のスタイルにした感じが痛々しい。

ちなみに同時期に出た、でんぱ組のGOGODEMPAに収録されている

惑星★聖歌〜Planet Anthem〜は、でんぱ組初のEDMでかなりの良曲

妄キャリサイドもやられた!と思ったかも

  

1発目は失敗したけど、次からは軌道修正すれば・・と思ったら

2、3曲目もこれまた微妙なEDM。なめとんのか

まあ、アンバランス・アンブレラは結構好きだからまだ許せるが

次のBang Bang No.1がアホ臭すぎる曲と歌詞が酷い

「らっきーぴーぽー、ぱーりーぴーぽー」を大人の女性が作詞したと思うとね

でも一番ブチ切れたのはオリラジの「PERFECT HUMAN」をパロった

「PERFECT WOMAN」と言う駄曲

酷すぎて本気で妄キャリを見限ろうと思ったぐらい

実際、これで離れた妄想族は沢山いるだろう

その後、妄キャリが失敗したEDMはシンセカイセンが受け継いだ

ハカイノウタ等の曲は利根川氏が関わっていて

妄キャリの失敗を生かしていると思う

 

これ以上の不幸は無いと思っていたら、メンバーの双葉苗の失踪

僕は雨宮伊織推しですが、2番目に双葉苗が好きだったので

ひじきスマイルと呼ばれる笑顔が2度と見れないと思うと悲しかった

でも一番悲しかったのは残ったメンバー

ツアー中の失踪だったので急遽5人でのパフォは大変だっただろうし

苗ちゃんはどうしたの?と何度もファンに言われたと思う

運営もメンバーも全く連絡が取れない状態でどうしようも無かったという

結局彼女は戻ることはなく、4月1日に脱退が決まった。

当時のブログにはメンバーの悲痛な思いが書かれていて読むのが辛かった

特に胡桃沢まひるの「彼女に会いたいよ」の言葉は読んでいて涙が出た

 

その後は激ヤバボッカーン!や桜色ダイアリー

メンバー念願のアニソンタイアップでここで少し持ち直した

桜色ダイアリー冴えない彼女の育て方と言うラノベのED曲で

通称:冴えカノは地味な女の子を主人公が育成すると言うラブコメ

普通のオタク女だったのがアイドルとして成長をした妄キャリと共通していた

MVもメンバーを美しく撮っていて新しい妄キャリの形が見られると思った

2017年はでんぱの活動休止もあって、ディアステも妄キャリに力を入れていて

アニソンと47都道府県ツアーで勝負をかけていたのだろう

でも既に右肩下がりだった妄キャリの再ブレイクは無かった。

 

妄キャリはディアステではでんぱに続く2番手のグループだったが

12月に虹コンとベボガの加入が決まり、2番手の地位を虹コンに取られた

更にCYNHNの躍進で妄キャリの存在価値が薄くなっていた感じもした

僕も妄キャリに対する熱意も薄れていた

 

今年の3大夏フェス中継で妄キャリライブを久々に見たが

冷めた目で見ている自分がいた、昔は妄キャリライブで泣いた事もあったのに

現場もあまり盛り上がってない感じもした

そんな中で一番盛り上がったのはfripSideの「only my railgun」のカバー曲

それって妄キャリじゃなくて曲がいいから盛り上がっているだけでしょ!?

どうせならでんぱ組のムーンライト伝説みたいに

妄キャリ流の大胆なアレンジで魅せて欲しかった。

逆に良かったのは@JAMストロベリーステージのセトリ

全部インディーズ時代の曲で会場も盛り上がっていた

今考えると夏最後の想い出としてこのセトリにしたのだろうか

彼女達にとって最後の夏フェスなのだから。

夏フェス後も大きな予定もなく、妄キャリ解散も時間の問題だと思われた

それでも心の中では、まだいける!まだいける!と言う微かな思いもあった

結局、恐れていた現実が来てしまった。

 

 

活動終了の理由

妄キャリが失速した理由は、メジャー後の路線変更失敗にある

ソニーのプロデュース失敗は言うまでもないが

妄キャリ運営も頼りなかった部分もあると思う

そもそもメジャー化において、でんぱ組のように主導権を握れなかったのか

メジャー以降の公式MVはコメント欄が不評の声ばかりだったので

運営はコメント禁止にしてしまった。臭いものに蓋をしても意味が無いんだけどね

運営は本気で低評価に対して真剣に向き合うべきだったのではないか?

他にも公式の発表が遅かったりとか、ファンが不安になる事が多かった

メンバーはメジャー後は好きな事をやらせてもらえた(主に作詞)と

メジャー後の事を喜んでいたが、本気で思っていたのだろうか?

仮におかしいと心の中では思っていても公式で言うわけにはいかないが

でも妄キャリは頭弱い所もあるから本気で思ってた感じもするんだよな・・

 

だが一番の理由は、妄キャリのコンセプトがあやふや過ぎた事だと思う。

「乙女の妄想無限大」と言う言葉がイマイチピンと来ない

でんぱ組の「萌えキュンソングを世界にお届け!」みたいな説得力が無い

 

実際、妄キャリの良さは知らない人に対して伝えるのが難しい

秋葉原の体育会系? 確かにメンバーのダンスは凄いが

でもでんぱ組のダンスの方が個性も迫力もあるし

体力もピンキーがずば抜けているし・・うーむ

歌もダンスも飛び抜けて凄い点があると言うわけでもなし

楽曲の良さ!はさっきも説明した通りメジャー以降は微妙

メンバーが可愛い! 確かにメンバーは可愛い

が、外部の人を呼べる程の可愛さは無いと思う

妄キャリには元でんぱ組の最上もがのような人気メンがいない問題もあった

人気グループには新規のファンを増やせるメンバーが必要

実際、雨宮伊織が一番人気だが、それほど目立っているわけではない

ドルヲタの中でこの子可愛いと思われる程度

一方で特典会では伊織以外の列が短かったと言う現状もあり

人気の格差が激しすぎるグループも良くは無い

そういう意味では妄キャリはベボガ!と似たような問題を抱えていた

ベボガ!もコンセプトがあやふやだったし

ぺろりん先生人気が高すぎて、バランスが良くなかった

 

結局妄キャリが受けていた理由としては沸ける現場だった事で

今回の妄キャリの件でのツイートをいくつか見たが

その中で妄キャリ現場で沸けない、というのがいくつかあった

妄想族以外のドルヲタにとって、妄キャリ現場は沸ける現場と言う認識

元々インディーズ時代の妄キャリは沸き現場として有名だった

モッシュ、リフトとなんでもありな現場だったが

インディーズ末期にルールが厳しくなった

メジャー後のEDM路線も、そうしたイメージの脱却もあったのかもしれない

ただ路線変更が極端すぎてファン離れを加速させる結果となった

僕が一番気になったのは、妄キャリは現場で沸けて楽しいと言う意見があるのに

妄キャリ自体が良かったと言う意見が少なかった。

オタクが沸けるアイドル現場は沢山ある。でも沸けるだけでは意味がない

そのアイドルにしか無い魅力がないと駄目なのだ。

でんぱ組も初期は沸き現場だったが、でんぱ組にしか無い個性が出た

類似グループが増えてもでんぱ組はオンリーワン

まねきケチャも初期は荒れ現場としても有名だったが

すぐに軌道修正をして歌を聴かせるグループとなり武道館で歌う事が出来た

ただ沸けるだけのアイドルでは飽きられるとヲタは離れてしまう

本当のファンが残らないといけない

妄キャリはその粋まで達していなかったと僕は思う。

only my railgunのカバーが一番盛り上がっていた現状がそうだった

 

妄キャリは色々ポテンシャルを秘めたグループだと思う

不幸だったのは運営やソニーが彼女達の良さに気づかずに

プロデュースを続けたことかもしれない

 

僕は気持ちが冷めたと書いたが、ブログで熱い気持ちを書けた自分がいて

やっぱり妄想キャリブレーションが好きな自分がいた

ラジオやSHOWROOMでの賑やかなトーク

メンバーのチームワークの良さ

恋愛ソングを中心とした名曲の数々

秋葉原の体育会系と名乗る熱い歌とダンス

妄キャリは元々でんぱ組の妹分と知って、最初は興味本位だったが

徐々に彼女達に惹かれている自分がいた

胡桃沢まひるが目標にしていた武道館に行って欲しいとも思っていた。

夢は叶わなかったが、妄キャリは来年の2月で6年の活動を終える

6年も続いたのだからアイドルとしては十分だろう

最後はZepp Diver Cityと言う豪華な会場だし

最後に大きな会場で卒業ライブが出来るアイドルはそう多くはない。

ベボガ!もそうだったが、卒業ライブが出来る事が十分な実績と言える

 

5人は妄キャリ卒業と同時にアイドルは卒業するとブログで書いている

芸能活動は続けるらしく、裏方に回る人、歌い続ける人、進路は様々

彼女達の新しい進路を後押しすると共に

残り4ヶ月間応援をして、彼女達のラストライブを見届けます。