オタクじゃないもん!

主に女性声優 でんぱ組.inc バンドじゃないもん! 純粋カフェ・ラッテ

京都アニメーションの事件と今の想い

最初に今回の火災で亡くなられた社員の方々の
ご冥福をお祈り致します。
そして、現在治療を受けている社員の方々の
早い回復を祈っております。
 
 
 
19日に事件の一報を聞いた時は
最初は頭が真っ白になり、それでも
社員の人達は助かるよね?と希望があった
いや、希望があってほしかった。
 
しかし焼け落ちた第1スタジオの写真
30人以上亡くなったスタッフ
過去の資料が全て失われてしまったという
記事を見て、希望は全て絶望に変わった。
 
事件当日にこの事をブログに自分の想いを
書き殴ろうと思っていたが
色んな感情が渦巻いていたし
事件の情報も少なかった事もあり
少し冷静になってから記事の内容を考えた
 
土日は大阪遠征もあったので
それが終わってから書こうと思った。
遠征目的は純粋カフェ・ラッテの大阪公演だったが
彼女達のお陰で大分元気になって、
大阪に行けて良かったと心から思う
 
大阪にいる間は少しでも現実を忘れられた
ネットもツイッターのみにしていたが
地元に戻れば嫌でも現実が待っている
状況は何も変わらない。
 
 
 
アニメオタクの僕は京都アニメーションと共に育っていったと言える
僕のPCゲームデビューがKeyの「Kanon」で
当時のヲタ友から勧められてプレイした
初めてのPCゲームはプレステより映像も音もきれいで
何よりシナリオに感動して泣きながらプレイした覚えがある
Kanonをプレイしたのは2000年の夏で、その頃には「AIR」も発売していた
AIRもプレイして鍵作品にすっかりハマってしまい
当時コミケで同人誌を買うほどだった
2004年にはCLANNADもプレイをしてハマった
 
そして2005年にAIRのTVアニメ化が発表された。楽しみだった反面、
シナリオが長いAIRを1クールでまとめられるの?という不安もあった。
当時美少女ゲームブームでアニメ化が増えていたが
殆どが低予算で原作のシナリオを再現出来ていない微妙な作品ばかりだった
なお、AIRは同じ年に東映アニメーションによる劇場版もあったが
こちらは出崎統による原作とかけ離れ過ぎたアニメだった
(こっちもある意味面白いのだが)
そういう訳であまり期待をせずに見て衝撃を受けた
 
美しい背景と細かい動作もある繊細なアニメーション
12話にうまくまとめられた原作のシナリオ
そこにはゲームで体感したAIRの世界がそこにあった。
ゲームは1枚絵とテキストだけだがアニメは動きがある
特に海岸でのシーンや、もうゴールしてもいいよね?のシーンの臨場感が凄く
何度見ても涙が溢れてしまう。
美少女ゲームは所詮エロゲーだと舐められがちだから
適当に作られたアニメが多かったと思う
だが、京アニは作品に真摯に向き合ってAIRを作り上げた。
 
京アニはその後「Kanon」のアニメも制作
アニメのオリジナルシーンを追加したりとゲームとは一味違うKanonを作り上げた
CLANNAD」では分割2クールと言う長さで
原作の長いシナリオをアニメで表現してくれた
主人公の岡崎朋也と嫌っていた父親との和解シーン
父親と祖母との再会シーンは何度見ても涙が止まらない
 
 
2006年の「涼宮ハルヒの憂鬱」は深夜アニメに革命を齎した
原作の時系列をあえてバラバラにして涼宮ハルヒの何とも奇妙な世界を表現
そしてEDのハレ晴レユカイの細かいダンスシーンや
文化祭の「God knows」の迫力のあるバンドシーンは視聴者を魅了した
歌とOPのダンスが話題となり
ハレ晴レともってけ!はネットにダンス動画を上げる人が増えて
「踊ってみた」動画のブームを作った。
涼宮ハルヒから2000年以降の深夜アニメブームとなり
京アニがアニメの新時代を作り上げたと言える。
その後の「けいおん!」の影響でバンドを始める人も増えて
主演の豊崎愛生寿美菜子知名度が上がり、声優グループ「スフィア」の人気拡大に繋がった
あずにゃんこと中野梓役の竹達彩奈はこの作品で一気に人気声優となった
(遅れましたがご結婚おめでとうございます)
 
KADOKAWAと連携をしていた京アニは独立をして
作品を一般公募をして、優勝した作品を小説化の後にアニメ化する流れにした
「Free!」や「響け!ユーフォニアム」はこのように誕生した
響け!ユーフォニアム吹奏楽部内の人間ドラマに
圧倒的なオーケストラシーンが新作が出る度に楽しみだった。
 
近年は女性向けの作品が増えて、作品を見る機会が減っていたが
クオリティの高い作品を作り続けていた。
 
低収入、時間外労働が当たり前でブラックと言われているアニメ業界の中で
京アニは8時間労働を守る会社だったという。
そうした環境で優秀なクリエイターが集まり、アニメ制作をしていた。
 
短くまとめたが京アニに関しては語りたい事は沢山ある
素晴らしい作品の数々をもっと多くの人に伝えたい。
それが2019年7月19日に悪意を持った人物によって全てが失われてしまったのだ。
 
 
 
今の気持ちはもう腹ただしいなんてもんじゃない
犯人はもちろん、もし神様なんてのがいるなら
この運命を決めた神様を悪魔と契約してでもぶん殴りたい気分だよ
なろう主人公になってチート能力で全てを元に戻したい
デスノートで世界中の悪人の名前を書きたい。
何でこの世界には罪なき人々を守る正義のヒーローがいないんだ
何故悪意によって正しき者たちが犠牲にならないといけないんだ
でも僕がいくら嘆いたところで残酷な現実は変わらない。
 
 
京アニの事件は世界中の人々に多くの悲しみを与えた
僕もそうだが長年付き合ってきた親友や恋人を失ったような気持ちだろう
放火犯のやった行為は911テロレベルの世界中を悲しませたテロだ。
 
 
 
この事件で僕が一番危惧しているのは今後アニメ業界が衰退していく恐れがある事
京アニは多くの人材、設備、資料が全て失われた
現在京アニの為に世界中から募金が集まっているが
以前のような状態に戻る事は難しいだろう
 
そして火災シーンの規制が入る事
現在放送中の「炎炎ノ消防隊」は既に放送が中止された
一時的なものならよいが、アニメ中止もありえる事態だ
劇場版名探偵コナンの爆破シーンも規制されるかもしれない
現状、アニメ業界はDVD等の売上が減って苦しい状況で
業界のブラックさやパワハラ問題も出ているし
別のアニメ会社では社長の脱税事件も起きている
今のアニメ業界は薄氷の上を歩いている状態、更に氷が割れてもおかしくない
 
 
 
この状況の中で僕達は何をするべきだろうか。
一つは京アニ作品のグッズを購入したり、アニメイトの募金箱にお金を入れる事
注意する点はアニメイト等の公式の場所で募金をする事で
街頭募金は詐欺の可能性があるので決してお金を入れない事
 
次にYahoo等の公式ニュースを見て冷静に推移を見守る事
アニメ系のまとめサイトでは京アニ事件のスレを沢山立てていて
コメント稼ぎをしているが一切見ない事だ
人の不幸で金を稼いでいる下衆な奴らだ。
 
地上波のニュースも当てにならない
一部ワイドショーではでたらめな報道をしていたし
ミヤネ屋の宮根誠司は「ガソリンってこんなに燃えるのか!」と無知を晒していた
何十年もワイドショーをやっている人間がガソリンの危険性を知らないのだ。
もっと酷いのは週明けには参議院選挙や吉本興業の報道ばかりで
京アニ関連の報道が無くなった事だ、いくらなんでも扱いが軽すぎる。
今回の事件は日本の放火事件で過去最大の死者が出たとされている
(2001年の歌舞伎町ビル火災は死者44人だが、出火原因は未だに不明)
これは放火犯によって起きた日本国内のテロである。
テロによって日本の文化と財産が失われたのだ。
最近、芸能事務所の社長が亡くなった時は大きく報道したくせに
こっちは優秀なクリエイターが沢山亡くなったのにこの扱いの差は何だ!
 
放火犯は現在重体で治療が行われているが、最悪亡くなる可能性もある
亡くなれば犯行理由は分からないままになる
このまま事件の全容が分からないまま終わらせてはならない。
 
安倍総理Twitterで事件に触れて
公安に依頼をして事件の調査に乗り出している
今後二度とテロが起きないように完璧な調査をしてほしい
来年の東京五輪を狙ったテロが起きないとも限らない。
 
 
 
最後に日本アニメーションと言う文化を守るために
悪意に負けずにアニメを楽しんでDVDやグッズなどにお金を出す
アニメの楽しさを多くの人達に伝える事。
それが僕達アニメオタク達の出来る事だと思う。
最悪な状況だが京都アニメーションが好きという気持ちは変わらず
過去に生まれた作品達を愛し続けて伝えていく、
それが亡くなった方々への供養になると思う。
 
 
僕も最近諸事情でブログを休んでいたが
自分の好きな事を多くの人達に伝えていきたいと思う。
僕達は悪意には絶対に負けない。どんな状況でもオタクとして楽しんで行きていく。