オタクじゃないもん!

主に女性声優 でんぱ組.inc バンドじゃないもん! 純粋カフェ・ラッテ

愛踊祭2018感想

テレビ朝日が主催する愛踊祭(あいどるまつり)と言うコンテスト

日本全国のアイドルが競い合って、全国から一組優勝を決める

アイドル界の甲子園と言えるイベント。

2015年から開催されて、今年で4回目となります。

7、8月に地区大会を行い、地区大会の優勝者が9月の決勝へと駒を進める

地区大会の模様はAbema FRESHで全編中継をして

勝戦はAbemaTVで配信される。

今日は9月8日に開催された決勝戦の感想です。

 

僕は愛踊祭は2016年から注目をして、毎年チェックをしています。

その理由は1回目からでんぱ組がアンバサダーを努めているからです。

でんぱ組のアンバサダーには大きな意味があります。

それはでんぱ組が地下ドルからメジャーへと成り上がったアイドルだからです。

だから地下ドルにとってでんぱ組は憧れの存在であり

愛踊祭の象徴とも言えるのではないでしょうか。

でんぱ組は地区大会のMCと、決勝ではヒャダインと共にMCを担当

出場アイドルの審査が終わると、ハロプロと共にでんぱのSPライブもあります。

でんぱ組と共に進んできた愛踊祭。

 

ところが2017年はでんぱ組が活動休止だったために

でんぱ組の代わりにももクロのあーりんこと佐々木彩夏がアンバサダーを努めました。

そんな中でも2017年も大会をチェックして決勝戦も見て、

あーりんのソロライブを見て、アイドル力の高さに関心をした。

昨年は地元広島のSPL∞ASH(スプラッシュ)が3年連続決勝の末の優勝で

地元民としては嬉しかった。

それでもでんぱ組のいない愛踊祭は物足りなかった。

もしかしたらもう愛踊祭に呼ばれる事も無いんじゃないかと不安にもなった。

だから、2018年のアンバサダー発表を知った時は小踊りするほど喜びました。

今年は地区大会でのMCも努めて出場アイドルの応援をした。

感心したのは、途中のMCでアイドルの個性を的確に褒めている点

彼女達は審査する側でもされる側でも無いが、自分の事のように真剣に見ている

自分より若いアイドル達からパワーを貰えているのもあるだろう

(でんぱ組は大人だからね!)

 

もちろん愛踊祭という大会自体を楽しんでいるのもある。

見ていると自然に特定のアイドルを応援するようになって

優勝してほしいと思うようになるし、地元のアイドルが活躍するのも楽しい

高校野球のような楽しみ方が出来る。

TIF全国選抜と違って、愛踊祭はコンテストに徹しているのが特徴

会場のオーディエンスと審査員の評価で決まり

グッズも販売しているが、グッズ票というものはない。まさに真剣勝負

 

勝戦は地区大会を勝ち抜いた9組(関東Bは2組)と

敗者復活戦で選ばれた1組の計10組で競う。

最初にでんぱとこぶし・つばきファクトリーが(以下こぶつば)が課題曲を披露

でんぱVerのムーンライト伝説は曲が無茶苦茶早くてキーが高い

歴代の課題曲で一番難易度が高いと思います。

各アイドルはどう歌って踊るか苦労しただろうね

こぶつばのひょっこりひょうたん島は海賊衣装で生足に見とれてました(笑)

ライブは課題曲と持ち歌の計3曲を披露

2曲ごとにでんぱ組のMCと審査員評価が入る構成。

この審査員評が的確で、悪い点のみではなく改善点のアドバイスをした上で

もっと伸びる事が出来ると褒めていく。

愛踊祭で一番の見どころが審査員評だと思う。

特にコレオグラファーで自身もアイドルのミキティー本物さんは

細かい所まで見ていて「言われてみたらそうだ」と納得出来る評論です。

 

 

今大会で最も注目されたアイドルは北海道代表の「まばたき」でしょう。

まばたきはアクターズ所属の二人組のアイドル

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左が水無瀬斗和(みなせとわ)11歳の小学6年

右が湊林檎(みなとりんご)13歳の中学2年

この2人は歌とダンスのハーモニーがバッチリで地区大会から注目されていた。

しかし、9月6日に北海道で震度7の大地震が発生し

北海道の多くが停電に見舞われて交通もストップした。

その為に2人が上京できるのかが心配されていた。

その時の状況は本人が東京に行けるか分からないとツイートしていて

ネットもあまり使えないので交通機関の状況も分からなくなっていた。

同じ北海道のフルーティーも週末に東京でのライブがあったが、中止を決定した。

2人の東京行きも中止になってしまうのか?

 

でも、まばたきは諦めていなかった。

千歳空港が早く復旧をして、ギリギリで飛行機に乗って東京に行くことが出来た。

ライブ中のMCでは地震の時の状況を話して、

地元の為に頑張ると決意をして、2人で全力のライブを披露した。

特にひょうたん島の「苦しい事はあるだろうさ、悲しい事もあるだろうさ

だけど僕らはくじけない、泣くのは嫌だ笑ってよ、進めー!」の歌詞が

今の2人にシンクロしていて泣きそうでした。

地震の事を抜きにしても参加メンバーの中でも素晴らしいライブだったと思う。

 

地元の中四国ブロックは革命少女という5人組のグループ

ここはSPL∞ASHが所属する広島アクターズが

愛踊祭の為に選抜されたグループ

パフォーマンスは素晴らしかったが、

審査員から即席グループと言う事を指摘されていた

確かに3年目で優勝したスプラに比べるとドラマ性は薄い

でもセンターの娘が「朝ドラのヒロインみたい」と称されていて

スプラもそうだが、センターに一番可愛い娘を置くのはうまい作戦だと思う。

 

僕的に印象に残ったのは九州・沖縄の神風センセーション

ハード系の曲が結構好みでしたが、一番の魅力は

4人が軍服を着てケロロ軍曹のような軍人風の口調をするのだが

メンバーが明らかにキャラに成りきれてない所が微笑ましかった。

 

パフォーマンスで印象に残ったのはYOANI1年C組とあかぎ団

この二組はムーンライト伝説で新体操のリボンを使ったダンスがあり

でんでんぱっしょんをリスペクトしていて、でんぱヲタとしては見ていて嬉しい

代アニは最後に星のマークをする所も良かった。

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バンもんのこのポーズみたいな感じ

 

 

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一番右のリーダーの神木乃栞里(かみきのしおり)は

藤咲彩音推しだそうで、でんぱ組をリスペクトしていたのがわかります。

僕は赤の石川凜果(いしかわりんか)が一番可愛いと思ったのですが

彼女は今月でグループを卒業するそうです、無念・・

 

10組のライブが終わった後は、昨年の大会でメジャーデビューが決まった

チューニングキャンディと言うグループのライブがあり

その後にでんぱ組が出演!

出場アイドルに背中を見せるが如く、激しいパフォーマンスを披露

何より2年ぶりに愛踊祭の会場でライブが見れた事で涙が溢れました。

その後のこぶつばは、正統派のアイドルはあまり見る機会の無い僕には新鮮でした

グループ合同の大人数ライブも良かったし

やっぱりハロプロのような正統派アイドルは必要だと思う。

 

メジャーアイドルのライブも終わって、待ちに待った結果発表。

激戦を制して優勝したのはテーマパークガールと言うグループでした。

このグループは去年の決勝にも出ていて2年目で優勝。

歌もダンスもレベルが高いグループでした。

とは言えミュージカルに近くてアイドルらしさは薄い感じでしたね。

そもそもテーマパークはTIF等のフェスには出演してないので

多くのドルヲタはあまり実態を知らないという

メンバーの1人がユーチューバーでネット上では人気があるらしいとの事ですが

そしてワーナーミュージックの社長からメジャーデビューを宣言

社長によるとネットを見た時からずっと目をつけていたとの事

更に革命少女とまばたきは数社からメジャー化に向けての

話し合いをしたいとの事でした。

こうして愛踊祭2018は幕を閉じました。

 

 

・総評

まずは決勝自体の感想ですが、今年はレベルが高かったと思います。

過去の決勝はグループごとのレベル差がありましたが

今年は実力が拮抗していて見応えがありました。

 

続いて大会自体の総評ですが、今年はルールが大きく変わったのが特徴でした。

去年までは書類審査→Web予選→地区大会→決勝 の流れでしたが

今年は書類審査→地区大会→Web審査による敗者復活→決勝 に変更

過去ではWeb予選で6組に絞られて、6組による地区大会でしたが

今年は書類審査を通ったアイドルがそのまま地区大会に出るので参加数が多い

関東A,Bは30組程のアイドルが参加しました

地区大会で自分達をアピール出来るアイドルが増えるのは良い事だと思います、が

出場数が多すぎて大会が長くなるし、ずっと見るのも疲れる

最後に投票があるので途中退出も出来ない。

それと今まではイオンモールで開催されていましたが

今年はホールを借りての開催。入場無料で整理券入場ですが

整理券の争奪が激しくて徹夜組じゃないとまともに入手出来ない会場もあったらしい

こうなると推しの多いグループが有利になってしまう。

何より課題曲を何曲も聞かされるので途中からもうええわとなってしまう

実際地区大会は明らかに作り込みが不足しているグループが多々ありました。

参加数は10~15組ぐらいがいいと思う。

逆に地方だと参加が少ない所もあり、中四国は9組だけでした

しかも半数がソロアイドルだという

中四国は広島アクターズが強すぎて、参加しても勝てないと思っている所が多いのかも

 

こうなった理由としては、まずTIF全国選抜の影響があります。

愛踊祭よりTIFを優先して全国選抜に集中しているグループも多い

もう一つは地方アイドルの解散が増えている事です。

今年は中堅アイドルの解散が多い中で、地方でもアイドルが減っているそうで

アイドルブームの衰退を感じます。

ミキティー本物さんは総評としてこう呟いている

 

 

同じメンバーで続ける事の難しさ。

実際、関西代表のフルーレットは元々9人だったのが

今年の春に2人規約違反で辞めてしまい、7人グループとなった

それでもパフォ力が高く、今年の優勝候補とも言われていたが

ミキティーさんは去年より厳しい評価をしていて

グループとして去年と比べると印象が弱い感じがした。 

他にも不本意な形でメンバーが減ったり、解散したグループもあったりと

そうしたグループを沢山見たであろうミキティーさんの願いが込められていると思う。

 

そして去年から決勝戦にはレコード会社の社長も審査をして

注目したグループをメジャーするという、公開オーディション的な要素も入った

ただそれによって優勝者よりメジャー化したアイドルが注目されるのもね

実際去年はチューニングキャンディばかり話題になって

優勝者のSPL∞ASHの影が薄かったし

あくまで愛踊祭というコンテストなので優勝者はもっと注目されるようにして欲しい

後は去年まであった北信越エリアの復活ですね

北陸アイドルの活躍が見たいです、中四国も来年あるかが怪しいし・・

一番の問題は来年開催があるかどうかですが

 

もし来年もあるならば、アンバサダーは引き続きでんぱ組でお願い致します。

自分の事のように参加アイドルを親身になってくれるでんぱ組は愛踊祭に必要です。